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解体終焉 -夢のやつ vol.6-
剥がしに剥がし、捨てに捨て、屋根と床以外のほとんどを丸裸にするまで3度の冬を越えた。小高い丘に立つこの家には、北アルプスから諏訪湖を抜けて、南アルプスと八ヶ岳の間を吹き抜ける猛烈な風が襲う。躯体だけ晒した状態じゃ家が痛むからブルーシートで覆ってはみるものの、1ヶ月も経たない...


設計士現る -夢のやつ vol.5-
解体で出た木材の多くは壁の下地材で、細くて再利用の効かない物なんだけど、薪ボイラーでお風呂を沸かして暮らしてる人に引き取って貰っていた。そうは言ってもすごい量、且つ自分たちで軽トラで運び込むので大変だった。そしてそして、柱や梁に使われていた古材のやり場に困っていた我々に救世...


グラスウールを知ってるかい?(夢のやつ vol.4)
比較的安価な断熱材として古い家なんかに多用されたグラスウール。FRPなどに含まれるグラスファイバーでできたものだが、こいつが実に厄介なのである。解体初期の我々は恐れを知らないもんで、ガンガン剥がしたこいつを構わず袋に詰め込んでいた。作業中から全身に静かな痒みはあったけど、解...


夢のマイホーム vol.3
ど素人だから始められたのだと今振り返ると本当に思う。井の中の蛙大海を知らずとはこの事だ。何しろ建坪で100坪。ちょっと大きなペンションくらいある。部屋数すら正確に把握できなかった。当然全ての部屋に壁があり、床も天井も、おまけに窓まで付いてくる。躯体(柱などの構造体)は再利用...


夢のマイホーム vol.2
右も左も、何の手掛かりもない状態で始まった我が家のリノベーション。学生時代に机や椅子(主に金属で)を作った経験を元に、やってやれねーこたーねーさと見切り発車した。これだけ空き家がある日本で、新たに家を作るのが腑に落ちないというのが我々夫婦の想いだった。家も含めて、あらゆる物...


夢のマイホーム vol.1
4年半前、愛知から山梨県北杜市へ移り住んだ我々。こちら八ヶ岳周辺には沢山の空き家があるんだが、信用貸しがベースであり、昨日今日入った得体の知れない人間に易々と家を貸してくれる人はそんなに居ない。住みながら次のアクションをと考え、虱潰しに不動産屋を当たり、やっと見つけた大泉町...
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